アルジェリア

アルジェリア観光ガイド/旅行に行く際は必見の名所7選

ムザブの谷

ムザブの谷 ガルダイア

首都アルジェから南に600km。アルジェリア中部のムザブの谷と呼ばれるエリアに世界遺産に指定された5つの美しい村があります。これらの村にはベルベル人の中でも「イスラム清教徒」と呼ばれる厳格な戒律を持ったイスラム教イバード派の人々が暮らしています。彼らは主流派から異端扱いされていたために、流浪の旅の末、11世紀にこの土地に定住することなったのです。現在までの約1000年もの間、ここに住む人々は定住した当初と変わらない厳しい風習や伝統を守りながら暮らしています。

エル・アーテフ 旧市街

彼らは外敵や厳しい自然環境から身を守るために村中で結束する必要がありました。そこで、モスクを中心に町並みが広がるよう都市設計をおこない、どの家からでもモスクが見えるようにしたことで、平等さや宗教を通じた結束力を保ったといわれます。また、アースカラーの町並みはあの名建築家『ル・コルビュジエ』にインスピレーションを与えたことで知られます。

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住所M’Zab Valley Algeria
アクセス首都アルジェから国内線でガルダイヤ空港まで1時間半。ガルダイア空港からムザブの谷へは車で約30分。
公式サイトhttps://whc.unesco.org/en/list/188/
備考個人での観光は不可。事前にムザブ族のガイドの手配が必要となります。

ティムガット

石柱の建ち並ぶ目抜通りとその奥にある凱旋門

ティムガットは西暦100年頃、トラヤヌス帝によって建てられたという退役軍人達のための12ヘクタールにもおよぶ巨大な街でした。街は碁盤の目のように区画され、半円形劇場や神殿、いくつかの浴場、市場、公衆トイレ、そして図書館まで完備されていたそうです。特に図書館はローマ遺跡で現存しているのはここティムガッドとトルコのエフェス遺跡にしかない貴重なものです。

ティムガット 劇場観客席跡からの眺め

このティムガッドの遺跡の中でも目を引くのは凱旋門。時のローマ皇帝トラヤヌス帝の栄誉を讃えて造られたというこの凱旋門はこの街の栄華を現在に伝えています。
7世紀のベルベル人による侵略以降、19世紀にフランスの考古学者達に発見されるまで忘れ去られていたティムガットはそれ故に良好な保存状態を保っており、「アフリカのポンペイ」と称される理由となっています。

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住所Timgad, Batna
営業時間4月~9月 9時~18時  /  10月~3月:9時~17時)
アクセスバトナ空港からティムガッドまでは車で約30分。またはアルジェリア第3の都市、コンスタンティーヌから車で約3時間かけていくこともできます。
入場料200アルジェリア・ディナール
公式サイトhttp://whc.unesco.org/en/list/194

タッシリ・ナジェール

世界遺産のタッシリ・ナジェール の岩絵群

アルジェリアの南東部にリビアとの故郷近くに位置するタッシリ・ナジェールは、サハラ砂漠の中央部に約500kmにも及ぶ台地で、1万点近くの先史時代の岩壁画遺跡が点在しています。これらは世界遺産にも認定されています。20世紀初頭、フランス人の考古学者が発見したのをきっかけにその後の調査が進むにつれ岩絵の年代は古いもので少なくとも7000年以上も前に描かれたことが分かりました。

タッシリ・ナジェールのトレッキングガイドとコック

タッシリ・ナジェールの岩絵群には牛やワニなどの大型動物の他に狩りをする人々や舞踏やスポーツに興じる人の姿など描かれ、現代にも通ずる暮らしをしていたことが分かります。しかしこのタッシリ・ナジェールを最もミステリアスにしているのが「白い巨人」に代表される巨人の絵です。この巨人は宇宙人あるいは古代のシャーマンであると議論の的になっています。

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住所Tassili n’Ajjer
電話+213 29 48 32 15
アクセス首都アルジェから国内線でジャネット空港まで2時間半。ジャネット空港からタッシリ・ナジェールへの入口まで車で約4時間。
公式サイトhttps://whc.unesco.org/en/list/179/
備考タッシリ・ナジェール観光中の宿泊はテント泊となります。寒暖差が激しいため防寒具もお持ちください。なお2021年現在、タッシリ・ナジェールのあるエリアは「レベル3・渡航中止勧告」が発出されています。

コンスタンティーヌ

橋の中でもひときわ美しいと言われているシディ・ムシド橋

「まるで街が天空に浮かんでいるようだ」初めてコンスタンティーヌの街並みを目にした人は誰もがそう思わずにはいられないでしょう。深い渓谷に周りを囲まれた姿がまるで天に浮かぶ島のような都市・コンスタンティーヌは、そのえぐり取られたような地形から難攻不落の軍事都市として恐れられました。

1917年から1925年にかけて建設された高さ100mのペルゴー橋

この街のシンボルは街と郊外を結ぶ巨大な4本の橋。深い断崖に架けられたこの見事なアーチをもつ吊り橋に「一体どうやって架けたのか」と驚嘆せざるを得ません。
さらにコンスタンティーヌの旧市街はオスマントルコ帝国時代に建てられたアフマドベイ宮殿などイスラムの香りが残る美しい街並みで、こちらも必見です。

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住所Constantine, Algeria
アクセス首都アルジェから国内線でコンスタンティーヌ空港まで50分。陸路で行く場合は車で約4時間。

ティパサ遺跡

モーレタニア国王が建てたとされる巨大墳墓

アルジェから車で1時間程度の場所に、1世紀古代ローマ時代に隆盛を誇ったティパサと呼ばれる都市遺跡があります。ティパサを町として最初に築いたのは紀元前7世紀のフェニキア人。地中海の覇権争いに勝利したローマ帝国はここを海上交易の要所として繁栄させ、全盛期には1万人もの人々が生活したと言われています。

小さな漁港のあるティパサ

全長2300mの城壁に囲まれた街の中心には、ローマ神話の神・ジュピターを祀る祭壇や古代ローマ時代の街づくりには欠かせない闘技場、劇場、浴場などがあったそうです。
現在ティパサ遺跡が公開されているのは全体の45%と言われており、残りの55%はまだ地中海に沈んだまま。青い地中海と古代ローマ遺跡のコントラストは他では見ることができない神秘的な景観です。

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住所Tipasa , Algeria
営業時間5月~9月 9時~19時  /  10月~3月:4時~17時)
入場料60アルジェリア・ディナール
アクセス首都アルジェから車で約1時間。
公式サイトhttp://whc.unesco.org/en/list/193

アルジェのカスバ

アルジェ カスバの風景

カスバとはアラビア語で「城塞」の意で、要塞としての機能を兼ね備えた町の総称とです。言わば旧市街のような下町風情溢れる観光スポットになっています。
アルジェの中心地から北の丘陵地帯に、世界遺産にも認定されたカスバがあります。もともとこのカスバはオスマン帝国領下の16世紀に敵からの侵入を防ぐために造られました。

カスバにあるパン屋さん

折り重なるように並ぶ住宅と階段状の細い路地が張り巡らされたカスバはまるで中世の時代から取り残された迷宮のよう。高低差118mもの起伏にとんだ地形がカスバの風景をさらに興味深いものにしています。カスバには昔ながらのパン屋さんや伝統的なタイルの職人の店などローカルなものが多く、我々の目を楽しませてくれます。
しかし観光客を狙ったひったくりなども多発するエリアなので、現地に精通したガイドを事前に手配することを忘れないようにしましょう。

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住所Kasbah of Algiers , Algeria
アクセスアルジェ・サントルから車で5分程度。徒歩の場合は20分程。
公式サイトhttp://whc.unesco.org/en/list/565
備考個人では観光が不可。治安上の理由で警察官又はガイドの同行が求められています。

ジェミラの考古遺跡

セプティミウス・セウェルスの神殿

コンスタンティーヌから西に約200㎞。アラビア語で「美しい」という名前をつけられたローマ時代の植民都市。1世紀にローマ軍の要塞として建設され、2〜3世紀に最盛を誇ったとされています。その緩やかな丘陵にそって造られた街並みは42ヘクタール、未発掘の部分も含めると70ヘクタール、なんとティムガッド遺跡の5倍以上に及ぶ巨大都市です。

広大なジェミラ遺跡ですが博物館も必見です。

とにかく広いジェミラ遺跡ですが、遺跡に併設されたジェミラ博物館も見逃せません。中でも定評があるのが北アフリカ随一と呼ばれる素晴らしいモザイク画のコレクション。モザイク画だけで言えば、チュニジアのバルドー国立美術館に引けを取りません。保存状態も素晴らしく、ギリシャ神話をモチーフにしたであろう物語や当時の暮らしぶりを生き生きと今に伝えています。

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住所Djémila, Algeria
アクセスアルジェリア第3の都市コンスタンティーヌから車で約2時間。
公式サイトhttp://whc.unesco.org/en/list/191

まとめ

いかがでしたか?アルジェリアは世界の中でも、観光ビザの取得が難しい国ではあるのですが、「素晴らしかった!」と渡航経験者全員が口を揃えて絶賛する国ですので、旅行好きなら一度は訪れたい場所ですよね!多くの方の参考になれば幸いです。

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